全てが狂った日〜謝罪と悔恨と〜


やっとごし夫邸から持ってきたフルメタを全部読み終わった。続きが気になるんだが、ごし夫邸にもここから先は入荷されてないんだよな。それ以前にごし夫邸に行けないというか、そもそも通信すら不能になってるわけだが。
ここ一ヶ月ぐらい、ごし夫に連絡をとろうと試み続けてるのだが、全てが空振りに終わっている。今までも通信不能は珍しいことではなかったが、こんなにひどいのは初めてだ。
もうここまで来ると単純にめんどいってだけじゃなくて、何かごし夫には海堂の人間と会えない理由があるんじゃないかと色々勘ぐっているのだが、まぁそのハナシは別の機会に。
今回テーマにしたいのは、なんでごし夫がこうも他人を避ける状態になっちゃったのかってことで、まぁごし夫がこの文章を読むことはないだろうと思うからこんなことも書けるわけだが。


やっぱあの時の品川ステラボールで歯車がどっか狂ったに違いないと僕は思うのですよ。だってあの時までは何も問題なかったわけだし。
あそこでジ・Oに負けた上に心まで連れていかれちゃったからこんなことになったっていう見方が今までは有力だったのだけれども、それに加えて今回新たにもう一つの原因を提示したい。
それは、ごし夫が僕に失望した、もしくは僕がごし夫の期待を裏切ったと、そういうことなんですね。それが今の状況に続く一連の流れの根底にあるものの一部だったり、もしかしたら大部分を占めていたりするものなんじゃないかと。


あの宴で榊原が撃つなっていうことを言って、僕としてはそれが不愉快だったわけ。何様のつもりなんだというか、人の善意を踏みにじってると。じゃあ、去年あんだけやってね、それで今年はダメですって、せっかくあの時は幸せだった思える思い出だったのに、そういうのをやってもらった本人が否定してる。大袈裟な言い方ではあるんだけど、やっぱり腹が立つし、特に女の分際でそういうことをっていう僕の性分もあって(苦笑)
それで、もうじゃあ今回は撃たないよ、誰がお前なんかのためにってこっちも意地になっちゃって、その公約通り、終始撃たずに終わっちゃった。これがまずかったんだね。


ごし夫としては、撃つなって言われてもきっと豚は撃つだろうと思っていたんだろうし、僕自身としても途中でもう撃ってもいいかなと思える場面は正直何回もあった。でも、結局一度も撃たなかった。理由なんてのは、あの女の言動が気に食わないの一つだけなんだけど、その一つに拘った結果がそれだった。
少なくとも当時のごし夫にとっての榊原の重要性は高かったって言って差し支えはないと思うし、同時に榊原を取り巻くもの、ライブであれ芸であれっていうのもやっぱ同程度の重要性をもっていたと考えられる。
そういうごし夫にとって大切とも言える場面で、僕が結果的にあいつの期待に応えられなかった。いや、応えようと思えば応えられたのだけれど、応えることを拒絶する態度をとった。僕としては、これも面白いだろう的な軽い気持ちだったんだけど、ごし夫にとってはそんな風に考えられることじゃなかった。
あいつ一人で撃たせる形になって、挙句の果てには今日のお前はジ・Oに負けたとダメ出しまでした。
ごし夫からしてみれば、お前は見てただけじゃないか、負けたとクレームをつけるくらいならお前もジ・Oと撃ち合ってみせろと、そういう気持ちだったんじゃないかと思うんですね。
そこで僕に対しての失望があった。なんであの時来てくれなかったんだ、何のために一緒に行ったんだ、口先だけじゃないかと。


で、それ以降ごし夫はおかしくなった。本人の中ではきちんと筋だってることなのかもしれないけど、外から見るとどうもわからんということが多い。
出会い系だ、凪だって言い出したのもその後でしょう。もちろん僕に失望したからと言って、それが他の人間との関わりも絶つ理由にはならないだろうけど、僕への失望っていうのが僕個人に対する怒りに変わっていったのではなくて、今までやってきたこと(人間関係も含めて)への倦怠に繋がっていったのではと考えてしまうんですね。
別に松井は関係ないのかもしれないけど、でももしステラボール以前のゴーシだったら、彼女だ恋人だってそういうことに躍起になっただろうかっていう疑問もあるし、僕の見立てでは後一年くらいは風俗でガマンできるだろうと考えてたので、やっぱりジ・Oに負けなけりゃ4時半起きも愛が重すぎるだなんだって言われることもなかったのかなぁと。風俗行き始めて、生の肉じゃなけりゃ満足できなくなったってことなのか、それともおにいたまって呼んでくれるような相手が欲しかったのか、そりゃわかんないけどさ。


ごし夫への呼びかけは今後も続けていくつもりですが、もう無理なのかなと少し諦めてる部分もあるんですね。
別に数ヶ月に一回くらい会う友達ってのがいたって悪いことじゃないだろうと僕なんか思ってて、友達が人生の宝だとかなんだとかってその手のことを言うつもりは全然ないし、ソロ活動の楽しさと重要性も分かってはいますが、でもだからと言って友人なぞ必要無いと言い切ることはできないと感じるんですね。
当たり障りの無い会話しかできないつまんない友達ならうっとうしいだけでしょうが、少なくともごし夫にとって僕を含めた海堂の人間がその程度の関係だったとは思いたくないし、事実違うだろうと思います。本音を言えるような相手であったり、ちょっと人に言うのは恥ずかしいと思うことでも言える相手っていうのは、いてくれた方が良いのだと確信できるし、ごし夫にしたってそれくらい分かってるはず。
にもかかわらず、こういう状態になってる。僕としてはなんでてめー返事しねーんだっていう苛立ちよりも、なんであいつがこういう態度をとるのかっていう不思議さだったり、ここであいつもパーティーから抜けるのかっていう哀しさだったり、でもあいつをそういう状況に追い込んだ原因が自分にあるっていう悔恨だったりっていう方が強い。
謝罪して赦されるのならいくらでも謝罪会見を開くし、撃って赦されるならいくらでも撃つ。だから戻ってきて欲しいと思うものの、友情を保証するものなどお互いの純粋な好意しかないのだから、相手が拒否してる以上、迷惑にしかならないということも分かってはいて。せめて、うぜぇからもうやめろの一言でもあれば、まだ救われるんだけどねぇ…。